2階プレオープンのお知らせ

いつもご贔屓いただきありがとうございます。sukima主幹イーノです。

これまで色々とごちゃついていてオープンできていなかった弊店の2階ですが、この度お客様にもご利用いただけるよう整理しまして、使用できるようになりました。
空間としての完成度はまだ25%くらいですが、プレオープン的に開放します。

トピックとしては、今回2階用として新たにVintage Altecのオーディオシステムを導入しました。
2階はライブやその他イベントスペースとしても稼働予定ですが、平時は貸切個室としてお好きな音楽、映像などをヴィンテージオーディオで楽しめる空間としてご利用いただけます。

貸切といえど予約制にはしません。(予約することも可能です。「要予約」ではないです)
店に来てみて空いてたら、さっきユニオンで買ったレコードでも聴くかとか、ブックオフで買ってきたブルーレイでも観るかとか、カジュアルな使い方をしていただきたいと思っています。ユニオンやブックオフじゃなくてもいいです。

他にもコワーキング的に仕事するもよし、プロジェクターもあるので連れとゲームするとか、限度はありますが楽器の練習するとか、ユーチューバーの配信会場として使うとか、違法行為や淫らな行為じゃなければ使い方にあまり制限は設けないつもりです。むしろ「こんな使い方するのか!」くらいのほうが面白いです。

フードの持ち込みは自由にします。ドリンクは下でご注文ください。

フリマ、オーダー会、展示会、なんかの即売会、なんかの教室、出張なんたら、アンビエントマッサージ等の自主イベント開催も歓迎です。私も色々企画しますが、皆様からのヤバい企画の持ち込みお待ちしてます。

ご利用案内

  • 基本的に1日1組の貸切制となりますが、ご利用の方が早めに帰ったら利用できます
  • 1組何名様でも可ですが、部屋の席数は2人がけソファが1つ、1人がけソファ1つです
  • 営業時間内であれば時間制限なし
  • 事前に予約がなくても空いていればご利用可能です。利用が事前に分かっていればSNSのDMや口頭でご予約いただくことも可能です
  • ご利用料金は人数に限らず500円/1時間+1ドリンクです
  • フードの持ち込みは自由です。もちろん1Fでフードをご注文いただいてもOKです
  • ドリンクの持ち込みはご遠慮ください
  • 持ち込んだもののゴミは少量でしたら店で処分しますが、大量だったり捨てにくいものはお持ち帰りください
  • 喫煙可です
  • 違法行為は通報します
  • 淫らな行為は出禁にします
  • 万が一機器を故障させてしまった場合は修復のための費用を全額ご負担いただきます

オーディオシステムのご紹介

Speaker:ALTEC 614+ALTEC 755E
Power Amplifer:ALTEC 361B(Mono ×2)

いわゆるビンテージアルテックの小規模システムです。フルレンジユニットの755E(通称”パンケーキ”)は定番ですが、614黒箱と361Bミキシングモノラルパワーアンプは余り見かけないものだと思います。

構成の特徴
一般的なプリアンプで余計な色付けをするよりも、ダイレクトにALTECのビンテージサウンドを鳴らせるよう、あえてプリアンプは使っていません。各ソースのスイッチングやボリュームはミキサーで一元管理します。
また、パンケーキを惜しみなく駆動させるために、スピーカーLR一台ずつにモノラルパワーアンプを接続しています。

エンクロージャーは”銀箱”でおなじみALTEC 612の弟分的サイズである614です。
こちらの614は米松オリジナルの釘打ちブラックカラーで通称”黒箱”。製造から80年近く経過して木は完全に乾ききっており、高音の抜けが凄まじくバスレフもしっかり効いて、パンケーキで補えない音域をカバーしています。

モノラルパワーアンプ361Bはもともと放送用に使われていたアンプで、実はマイクミキサーも付いています。とにかく音をバカでかくすることに特化したアメリカらしいビンテージアンプで、ユニットにW数の概念を超えた十分すぎるほどのパワーを与えています。電源をいれると小さなノイズがスピーカーから出ますが、レストア技術者によると「味を活かすためにあえてノイズを残した」との事で、綺麗な音だけが良い音ではないという思想が込められています。

音の特徴
黒箱に入れたとはいえフルレンジですので、2way、3wayユニットに比べたらはっきり言ってレンジは狭いです。が、補って余りある中音域の押しの強さと、黒箱ならではの温かみ、色気、広い音場感があります。レンジを必要としない、特に情報量の少ないブルースやフォークなどは相性抜群で、次点として60〜70年代のロック、オーガニックなソウル/ファンク等との相性も良いです。

モダンジャズに関していうと、確かにJBL+Mcintoshのサウンドは唯一無二であり、その魅力を理解した上であえて言うと、そのダイナミックさは、楽器演奏がより強調された形で録音されている主にビバップ、ハードバップ、フリージャズ等において、時に楽器が前に出すぎてうるさく感じる事があります。(あくまで個人の見解です。とはいえ・・・はー怒られそう!)
そのうるささがジャズを聴く醍醐味でもあるのですが、本システムで聴くジャズにはそういった行き過ぎた解像感(とかいったりして!)はなく、楽器個体より演奏全体の空気感をうまく表現してくれるところがあります。
そういう意味では某オーディオショップ風にいうと「音」ではなく「音楽」を聴かせる感じと云いますか。ジャズの持つライブ感を大切にしつつも聴き疲れしないオーディオシステムと言えそうです。

とはいえALTECもアメリカンサウンドの代表。日本やヨーロッパのオーディオにはない乾き気味のガツガツした音(私はバカっぽい音と言ってます)は健在です。
1Fで日頃鳴らしている英国のHarbethと日本のTriodeの真空管、それらはそれらで慎ましやかで孤高の美学を持ったオーディオで、あの近距離のリスニングでも嫌味なく芳醇に聴かすのはつまりそういうことなんですが、2階のシステムはそれとは完全に異なる世界です。
例えるならば1Fがスコッチ、2Fはバーボンです。そこに優劣はなく、住んでいる世界が違います。

弊店でもよくかけるアンビエントやその他音響、実験音楽について言いますと、それらはサウンド傾向が存在しない音楽ですので、言うまでもないですが合う合わないは内容によります。
本システムの良い意味での粗っぽさからか、Merzbow等のノイズミュージック、グリッスルやノイバウテン等の初期インダストリアルミュージックは黒箱の不穏な存在感も相まって超楽しく聴けるとだけ言っておきます。

また、ALTECの出発点は劇場用スピーカーです。そして755Eは放送用のユニットとして人の声が生生しく再現されるよう作られています。すなわち、映画との相性は抜群です。
古きアメリカの音楽をバックに登場人物が生き生きとしゃべくり倒すタランティーノ映画なんかは水を得た魚。怒号飛び交う日本の任侠映画なんかも良いかもしれません。ウーファーがなくとも車のエンジン音は迫力があり、ツイーターがなくとも女性の悲鳴はよりリアルに聞こえます。
映画は音が違うだけで何倍も楽しいものになります。ALTECなら「音で観る映画体験」ができます。

「パンケーキ?ALTECなら614同軸ドライバーとかAシリーズでVoice of Theaterドカンと鳴らさんかい!」という声なんてないかもしれませんが、自己肯定的に述べておくと、弊店の規模にはかなりオーバースペックで、鳴らしたところで向かい側のVoice of Theater a.k.a 定期的に演奏される還暦超えのキューティーハニーを不本意にも邪魔するわけにはいきませんし、米◯の外席客はおろか更にその先ビバホームの駐車場にまで弊店の存在を轟かすつもりもありませんのでご容赦ください。

ということで、まだ入り口周りなど拡張の余地は残っていますが、作品の世界に没頭できるシステムが準備できました。お好きな音楽や映画を存分に楽しんでいただければ幸いです。

自主イベント開催をご検討の方

初めての方は一度1Fのsukimaに飲みにきてみてください。
内容など聞かせていただき、ご案内いたします。

この記事を書いた人

eno

sukimaの発起人。