カセットテープ雑談

sukimaは90年代の名盤を中心にカセットテープを置いているのですが、今回はその話です。

中学校で既にMDに移行していた僕の年代だと、カセットテープといえば録音されて売られているものは演歌だけで基本的に録音用の空のテープという認識(それこそ生テープという呼び方があることすら知らない)だったのですが、数年前に昨今のカセットブームにあやかってカセットに関する取材を企画したのがきっかけで、このようなロック/ポップスのカセットを集めはじめました。(ちなみに企画したのはコレ

カセットに惹かれる理由はいくつかあるんですが、まずモノとして魅力的。ジャケの背表紙が太いので並べたときのえも言えぬ存在感がたまりません。遠くから文字が読めるのもいいですね。手に収まるほどコンパクトなのに存在感があるこのサイズ設計は天才的です。

音質はいうまでもなくデジタルのほうがクリアなんですが、カセット特有の中音域の分厚さからくるアタック感、小さくてアナログなモノがおもいっきり鳴らしてる感じがとても愛おしいです。
聴いた中でも特によかったのはNirvanaをはじめとしたグランジ系、あとやはりヒップホップのオールドスクールめなやつなどローファイな音楽はカセットの音質と非常にマッチします。

アートワークが長方形なのも面白い。分かりやすいのはOasisのDefinitely Maybeなんですが、オリジナルの正方形のまま中央部分をトリミングしたのかとおもいきや、無理やりアスペクト比を変えてしまっています。オリジナルと見比べるとメンバーが細長になっていることが分かります。これはそのままの比率でトリミングすると確実にソファに座っているノエル氏の体半分が消えることになり、それをなんとしても回避したいデザイナーの苦悩が容易に想像できます。

オリジナル

こうしたヒドさも愛くるしいカセットちゃんなんですが、ブーム再燃とはいえレコードやCDに比べるとまだまだ入手しずらいのが現状。東京だと火付け役となった中目黒waltzがありますが、過去の名盤等を掘りたい場合はhmv record shopにも取り扱いがあります。Neil Young & Crazy Horseの90年代の大傑作Ragged Gloryもhmvで発掘しました。カセットで聴くノイジーなオヤジギター最高。
今後は90年代を飛び出してローファイ系中心にテープディグして参ります。

アートワークは表以外もちゃんとあります

この記事を書いた人

eno

sukimaの発起人。