sukimaの過ごし方

はじめましてsukimaのイーノです。
初ブログでもあるので今回は少々長いお話を。

sukimaの過ごし方。
先に結論からいうと、自由に過ごしてください。

「店を始めた」と言うと、多くの方々から「どんな店なの?」と聞かれます。当然です。
そのたび答えに困っています。
バー?バル?パブ?居酒屋?ダイニング?
なんかどれも違う。いまだにうまく答えられません。

便宜上「music pub」とは銘打ってるのですが、それなりのボリュームで音楽をかけていたり、メニューがなんかパブっぽいというだけで、この言い方にこだわりはありません。

カテゴリーって難しいです。
本や音楽や映画などを探すとき、カテゴリーを頼りにして素敵な作品に出会うことが多いのは事実。
そのくらい未知のものを結ぶ架け橋になるものなのですが、うまい言葉が見つかりません。

sukimaにはいわゆるバー的な格調高さはありません。
音楽もオールジャンルです。この音楽が好きじゃないと、みたいなことはありません。
ウイスキーが多めですけど、飲めなくても大丈夫です。
照明も明るくしました。誰もが入ってきやすいように。
マスターと話をしなくても大丈夫。僕もナカシマさん(料理長)もウェブ業界出のシャイボーイです。たまにスイッチはいってしゃべりが止まらない時はありますけど。

sukimaではコーヒーを出しています。
それは、好きな漫画の新刊を買ってきた帰り、家ではゆっくり読めないから、ふらっと寄って落ち着いて読む、みたいな使い方ができるようにしたいからです。

そう、sukimaはカルチャーを大切にしています。
もっというと、カルチャーを大切にしている人を大切にしています。

いま世の中はコンテンツの洪水状態です。言い換えれば宝の山状態。
SpotifyやNetflix、Kindleなどで誰でもすぐに優れたコンテンツが手に入ります。
モノが欲しけりゃAmazonが翌日届けてくれます。

一方で仕事や学校、家庭もある。
すべてを消費するには人生何周すりゃいいのか?
クリエイター達がその才能と努力で作り上げた数々の作品たちが、消費されずに通り過ぎてしまっています。

「sukima」という店名は、道と道の隙間にある店舗の立地のことを指しているのですが、もうひとつ。
仕事や家庭のことでぎゅうぎゅう詰めの人生だけど、こんなに宝に溢れた世の中なんだから、少しだけでも隙間を作ってそこで目一杯遊ぼうぜ、という想いも込めています。

開店間もないsukimaですが、ゆくゆくは「色んなカルチャーを、色んな楽しみ方ができる空間」に仕上げようとしています。

この間、とあるお客さんが言いました。
「酒のみながら漫画読むの最高なんだよね」

普段あまり漫画を読まない僕はハッとしました。
一応、公的な書類等では「飲食店」とカテゴライズされるのですが、もはや飲食も要素の1つにすぎないなと。もちろんとても大事な1要素ですけどね。

だからsukimaはこれから、色々なことにチャレンジしていきます。
人生の隙間で自由に過ごせる空間。それがsukimaの過ごし方です。

ここまででもうだいぶ長いけど最後に。

突然ですが僕はフランク・ザッパの大ファンでして、世間的にザッパはよく「難解」と言われます。
確かに色々な音楽ジャンルの要素がミックスされていて、あちゃこちゃでヘンな音が流れていたり、なんかボソボソ呟いたと思ったら急に男前なギターソロ弾いたり。
本当に忙しない音楽ではあるんですが、なにがなんだかわかんないけど聴いてて超楽しい。
ザッパを聴くときはいつも体をくねらせて爆笑しながら聴きます。

この感じ。いくつもの要素が何重にも重なって、なにがなんだかわからないけど凄まじいカタルシスを起こす、この感じ。
一つひとつの要素を掘っていくと底は深くハマると抜け出せない。
タランティーノの映画にも似た感じがあります。

sukimaでも「この感じ」を生み出していきたい。
だから一つひとつの要素を大事にしていきたい(それはザッパが腕っこきのプレイヤーだけをバンドにいれたように)し、それらの何重にも重なった要素を通じて、来た人が何かをインスパイアされて帰っていく場所でありたい、と思っています。

これからいよいよ(やっと)2階「space 隙間」の空間作りに着手していきます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

この記事を書いた人

eno

sukimaの発起人。